健康な身体で充実した毎日を おくるために
生活習慣病とは?
身体によくない生活習慣の影響により、発症してしまう病気のことです。
当院では生活習慣病の中の高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症・肥満などに力を入れて、診療しています。
高血圧症
高血圧は自覚症状がほとんどないのですが、放っておくと動脈硬化の進展のみならず心筋梗塞や脳卒中のような重篤な疾患を引き起こすことになります。早いうちに治療を行い、血圧コントロールをしていくことが大切です。そのためには、適度な運動や減塩などの生活習慣の改善や薬物治療が必要で、当医院では、生活習慣病外来として、患者様に合わせたアドバイスや治療を行いながら、患者様の安定した血圧コントロールのための治療を行っています。
▼異なる測定法における高血圧基準
収縮期血圧(mmHg) | 拡張期血圧(mmHg) | ||
診察室血圧 | ≧140 | かつまたは | ≧90 |
家庭血圧 | ≧135 | かつまたは | ≧85 |
自由行動下血圧 | |||
24時間 | ≧130 | かつまたは | ≧80 |
昼間 | ≧135 | かつまたは | ≧85 |
夜間 | ≧120 | かつまたは | ≧70 |
糖尿病
食べ物に含まれるブドウ糖はエネルギーとして利用されます。しかし、糖尿病とはインスリンが出ないかあるいはインスリンの作用が弱いかでブドウ糖をうまく体内で利用することができず、血糖値が高くなります。
糖尿病は尿に糖が出る病診気と書きますが、血液検査をしないと診断できません。特にHbA1c(ヘモグロビンエーワンシーと読みます)という血液検査の項目があります。
これは過去1-2ヶ月間の血糖の平均値です。これが6.5%以上かつ空腹時の血糖が126mg/dl以上あるいは食事に関わらず測定した血糖値が200mg/dl以上であれば糖尿病の診断がつきます。しかしこの数値に近い方も注意が必要です。
血糖が高い状態が長く続くと血管の合併症・動脈硬化性疾患を引き起こします。
当院では細小血管合併症(眼・腎臓・神経)を含め大血管障害である心疾患などの動脈硬化性疾患を見逃さないよう定期的な健診および検査を行っております。
脂質異常症
血液検査で総コレステロール、悪玉コレステロールと言われているLDLコレステロール、中性脂肪、善玉コレステロールと言われているHDLコレステロールという項目があります。
現代では運動不足にもかかわらず、飲み会も多く、グルメ志向の方も多いことから、この値が崩れてしまっている方が多く見受けられます。これらの脂質代謝の異常が起こると心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性疾患を引き起こします。
▼脂質異常症診断基準(空腹時採血)
LDLコレステロール | 140mg/dl以上 | 高LDLコレステロール血症 |
120~139mg/dl | 境界域高LDLコレステロール血症 | |
HDLコレステロール | 40mg/dl未満 | 低HDLコレステロール血症 |
トリグリセライド(中性脂肪) | 150mg/dl以上 | 高トリグリセライド血症 |
Non-HDLコレステロール | 170mg/dl以上 | 高non-HDLコレステロール血症 |
150~169mg/dl | 境界域高non-HDLコレステロール血症 |
※空腹時:10時間以上の絶食。ただし水やお茶などカロリーのない水分の摂取は可とする。
・LDL-CはFriedewald式(TC-HDL-C-TG/5)または直接法で求める
・TG(トリグリセライド)が400mg/dl以上や食後採血の場合はnon-HDL(TC-HDL-C)かLDL直接法を使用する。
脂質異常症診療ガイド2018
たとえ診断がついてもあるいは合併症が進んでいたとしても的確な治療を行えばその進行を遅らせ、病状を改善することはできます。決して一人で悩まず、まずはご相談ください。